めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

乙一 / 天帝妖狐

天帝妖狐 (集英社文庫)

天帝妖狐 (集英社文庫)

  • 作者:乙一
  • 発売日: 2001/07/19
  • メディア: 文庫

乙一 / 天帝妖狐 をレビュー。

1.作品を選んだ理由

 本屋をうろついていた時に「そういえば乙一って見たことあるなぁ~昔流行ってなかったっけ?」と思って買ってみた。

2.内容

 2001年、集英社文庫から。1978年生まれで、本作出版時点ではまだ23歳。ジャンプ小説大賞の投稿時は高校生だったというから、早熟な作家であることだ。本作は中編の『A MASKED BALL』『天帝妖狐』の2編を収録。前者はトイレの落書きをめぐる卑近で世俗的な世界観のプチホラー。後者はややファンタジックではあるがホラー要素は薄く、どちらかといえば人との繋がりにフォーカスされているような気がした。結構テイストが異なる作品が収録されているなと思った。ホラー成分として期待される悪意や恐怖感はさほどでもなく、原因や仕組みは特に明かされるでもなく、なんともカジュアルでライトな感じだったな。  

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 ケンタッキー食べながら、なんとなく読了。

4.どのような人に推奨するか

 どうだろう?これはホラーなんだろうか?青春小説的だと思ったけど。