めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

遠藤周作 / 白い人・黄色い人

白い人・黄色い人 (新潮文庫)

白い人・黄色い人 (新潮文庫)

遠藤周作 / 白い人・黄色い人のレビュー。

1.作品を選んだ理由

 ブックオフうろうろしてて発見。『海と毒薬』で読んだ真っ黒な雰囲気を思い出して、手に取ってみた。

2.内容

 中編2編を含む文庫。1955年に芥川龍之介賞を受賞した『白い人』と、これと似たような主題を持つ『黄色い人』が収録されている。やっぱり遠藤周作の作品を読む上では、氏がキリスト教を修めていて、これを主題と設定している点を抑えておかなければならない。そのうえで、人間の醜悪な面に触れた「人間」を追求するような作品。淡々と暗い。  

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 特にかなー。

4.どのような人に推奨するか

 キリスト教と人間、というテーマで書かれた純文学です。芥川賞作品という点で見てみるもよしではないかな。