めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Cynic / Kindly Bent To Free Us

Kindly Bent to Free Us

Kindly Bent to Free Us

  • アーティスト:Cynic
  • 発売日: 2014/02/18
  • メディア: CD

アメリカのプログレッシブメタルバンド Cynic / Kindly Bent To Free Usをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 追悼Sean Reitertで、残りの作品もレビューしていきます。これでフルアルバム全部です。

2.内容

 2014年にSeason of Mistからリリースされた3rdのフルアルバム。いくつかのEP等を挟んで2008年の2ndから数年ぶりにリリースされたが、メンバーは一緒。いよいよ「メタル」成分が弱くなってきた。いや、演奏しているメロディの質や、リフが紡ぎだす雰囲気はちゃんとCynicらしさというか、過去作との連続性を感じるのですよ。ただ、さらにギターの歪みは抑えめになり、わかりやすい手数とスピード感はより減退し、その分メロディの充実がギター・ボーカル共に図られている…そんな感じ。ポストロック的な軽めで裏声多用のクリーンボーカルがかなり楽曲の中で支配的になっている。演奏そのものは全く以てCynicであるといえるが、メタリックなアグレッションはいよいよ乏しくなってきた。これがいいか悪いかは、このバンドに何を求めるかによるかな。私はメタルであることが好きな音楽の必須要件ではないと思うので全然アリなんだけど、ちょっとエキサイトメントに欠けるかなぁとどうしても思ってしまうのでした。  

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★--
 これはこれで、という感じ。

4.どのような人に推奨するか

 Cynicというバンドを知りたい人は、普通に1stから順に買うことをお勧めします。ここまでくると、ちょっとジャンルが違う感じ。