めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Fleshgod Apocalypse / Mafia

Mafia

Mafia

  • アーティスト:Fleshgod Apocalypse
  • 出版社/メーカー: Willowtip Records
  • 発売日: 2010/06/08
  • メディア: CD

イタリアのブルータルデスメタルバンド Fleshgod Apocalypse / Mafiaをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 2nd"Agony"でハマって、初期作だけ持ってなかったので買った。なぜジャケットはタコなんだ?

2.内容

 2010年リリースのEP、Willowtip Recordsから。デスメタルな1st "Oracle"と、シンフォニックな方向性に大きく傾いた2nd"Agony"の間にリリースされたという。2nd以降からのファンか、1stからのファンかで評価が分かれる気がするが、1st寄りの過渡期的なサウンド
 Francesco Paoliによる超ファストな手数足数の多いブラストビート塗れのドラムは共通なので、ブルータリティは十分。2ndはオーケストレーションが前面に出てメロディ・リフのいずれをも支配していたが、今作はあくまでギターによる高速刻みが中心。しかし、コード進行やギターメロディでクラシカルな雰囲気は感じられる。また、2nd以降で顕著となるPaolo Rossiの素っ頓狂なクリーンハイトーンボーカルも要所で活用されており、インパクトは十分。まぁリフがイイかというと、そこはあまり印象に残らない気もするが…。#1~#3の楽曲はとにかくそんな感じ。
 #4はAt the gatesの名曲カバーで、演奏・構成は原曲通り…手数とスピードが2倍のドラムを除けば。#5はピアノのインストで、まさに次作につながるような雰囲気。コンプレッションが効いてムチムチと密度が高く、ドライなサウンドをしているよ。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 ミニアルバムだけど買う価値ありと思いますよ。

4.どのような人に推奨するか

 2nd以降のファンの人で、荘厳華麗なオーケストレーションが好きならこれ以前はパスでもいいと思います。逆にデスメタリックなブルータリティが好きな人は、是非こちらも。