Besatt / Anticross
- アーティスト: Besatt
- 出版社/メーカー: Warheart Records
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: MP3 ダウンロード
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ポーランドのブラックメタルバンドBesatt / Anticrossをレビュー。
1.作品を選んだ理由
先日5thを書いた流れで、この10作目を購入したので。
2.内容
2017年リリースの10thアルバム。元はWarherat Recordsからのリリースだが、アジア圏はZero Dimentional Recordが配給を担当している(ブックレットにっちゃんと書いてある)。手持ちのものもゼロ次元のもの。帯はついているが、特に解説とか対訳はないよ。安いし日本で配給してくれるだけで充分です。
ポーランドのブラックメタルです。前記事の5thから10年ほど経過しての10th。間の作品でどのような経過をたどっているか知らないので、5thとの比較しかできないが、一聴して曲のドラマチシズムとリフのバリエーションが増しているように感じる。怪しいメロディを紡ぐトレモロリフ、不協和音コードによる不穏な雰囲気、クリーンアルペジオ等の要素要素はそのままに、それぞれがレベルアップして個性を放っているというか。あと単純にメロディを感じるパートが増えているように思いますね。壮大な雰囲気を感じさせるエピックなリフや、とってもメロディアスなギターソロなんかも出てきます。ギターソロが増えたのは大きな変化だね。もちろんツービートやブラストビートで疾走するパートもあるんだけど、その上に乗るリフは低音かき鳴らし一辺倒ではなく、いちいち抒情性があるのだ。#4 "Battle"なんかはこれらの要素が顕著に出ていてよろしい。#6 "Hellish Circles"では朗々と歌うコーラスも聞けるぞ。
サウンドもより分厚くプロフェッショナルになっており、B級感は感じられない。壮大さと抒情性が印象に残るアルバム。これは良いと思います。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
抒情的なメロディに溢れた良質なブラックメタル。
4.どのような人に推奨するか
このバンド、結構比較対象出すのが難しくないですか?Ulver 1st、Winterfyllethあたりを少しファストでブルータルな方向性に寄せた感じかなぁ。