めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Adversarial / Death, Endless Nothing and the Black Knife of Nihilism

Death, Endless Nothing & the B

Death, Endless Nothing & the B

カナダのブラック/デスメタルバンド Adversarial / Death, Endless Nothing and the Black Knife of Nihilismをレビュー。 タイトル長いので当然iTunesからのコピペ。

1.作品を選んだ理由

 EPを2重買いしたことの反省。こっちは前から持ってた。Amazonにも登録があるということは、メジャーやな。

2.内容

 2015年リリースの2ndフルアルバムで、手持ちのはDark Decentからリリース。ランニングタイムは37分で、この界隈では一般的。別記事で紹介するEPが27分なので、やっぱりあんまり変わらないジャンというイメージ。聞き疲れするのでこのくらいがちょうどいい。

 音楽的にはEPとさして変わりません。ブラスト全開で勢いよく奏でられるダークな雰囲気を宿したブラッケンドデスメタル。ボーカルと攻撃性は確かにBlashpmey的なWar感もあるんだが、パワーコードをかき鳴らすだけでなくMorbid Angel/Incantation/Hate Eternal的な邪悪でリチュアル(儀式的な)雰囲気を持ったサウンドがやはり特徴である。刻みリフは少なめで、分散和音やトレモロによる怪しいリフが目立つので、ドラムはクソ速くて高速パートは多いものの、ブルータルさよりもリチュアルさが勝っている。そこが「ブラッケンド」と言われる部分でもあるかな。基本的には前作EPと同じ方向性なのだが、前作ではまだ荒々しかったサウンドに整合間が出てきたのと、ダークなリフがより一層目立つようになったというのがポイントかな。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 うーんどっちもいいけど。EPの方がイイかも。

4.どのような人に推奨するか

 どちらかと言えばブルータル派は前作、邪悪なデスメタル好きは本作かな。敢えて分けるならというだけのことで、49:51か51:49かくらいの差しかない気もするがね。