Rush / (self-titled)
- アーティスト: Rush
- 出版社/メーカー: Island / Mercury
- 発売日: 1997/05/06
- メディア: CD
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カナダのロックバンド Rushのデビュー作をレビュー。
1.作品を選んだ理由
Dream Theaterから遡って知ったこのバンドは心の故郷みたいなところがある。
2.内容
1974年リリースの1stで、手持ちのはMercuryからCD再発でDigital Remasteredって書いてあるヤツ。
北米を中心に人気を博し、特にそのテクニカルスキルとライブ力からミュージシャンからの評価が高いRushであるが、まー日本では人気のないことないこと。まぁ理由は分からなくもないんだけど。同時期デビューのQueenみたいに所謂「顔がカッコイイ」バンドではないし、曲が特にラジオ向きでポップというわけでもなく、ボーカルも甲高く耳優しい声とは言いづらい等、理由はいくつか思い浮かぶ。でも、スゴイバンドなんだよ。
この1stは、「前夜」といったところ。なぜならGeddy Lee<Vo, Ba>とAlex Lifeson
楽曲はもうアレです、ブルージーさを含んだ快活なロックンロールと言ってよいでしょう。初期Led Zeppelinのようなと形容されるのも判りみがある。"What You're Doing"とか、ちょっと"Heartbreaker"みたいじゃないですか?そんな中で高音のハイトーンシャウトをかましまくる若き日のGeddyのボーカルと、ブリブリと主張するベースは既に際立ったものがある。The WhoのJohn EntwistleやYesのChris Squireが好きだったというGeddyのベース音は、よく動きアタック音が強い、真似したくなるようなサウンドで、既に後年の雰囲気がある。ギターもシンプルながら厚いコード感やウォームなソロの感触はAlexっぽさがある。ドラムはすまん、普通。Neilの手数に比べると、落ち着いて聞こえるね。曲にプログレ感がまだ少ないというのもそう思う要素の一つかな。
70年代のライブでは、”In The Mood”は良く演奏していたイメージがある。明るくてアンコールっぽいからかな?あとは、後年でもよくプレイされていた"Working Man"と30周年記念メドレーの先頭に組み込まれた"Finding My Way"を抑えておきましょう。あと、Rushと言えば歌詞の面白さがよく取り沙汰されますが、ここでは「ヘイベイビー遊びにいこうよ」的な歌詞が多いので、こちらもあまり気にしなくてOK。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★--
ライブ盤で聞いた数曲以外は思い入れ度数は低いです。
4.どのような人に推奨するか
Rushの名作を集めて、初期はどんなことやってたんだろう?と気になる人へ。Rushを聞こうと思って最初に買う作品ではないので注意。