めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Rebaelliun / Bvrn the Promised Land

Burn The Promised Land -Reissue-

Burn The Promised Land -Reissue-

ブラジルのデスメタルバンド Rebaelliun / Bvrn the Promised Landをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 かなーり前に2nd "Annihilation”を持っていたのだが、ディスクユニオンで手持ちにないこの作品を見かけたので購入。

2.内容

 1999年リリースの1stフルで、Hammmerheart Recordsから。バンド名はどういった意味なのだろうか?ちなみにアルバムタイトルは"Burn ..."だと思うが、意図的に"Bvrn..."とされている。ブラックメタル勢も良くやる手法だが、古ラテン語ではu/vの区別がなくvがこれを兼ねていたからということ。前にも書いたかな?"Trve Cvlt"などと書いてあれば、それはトゥルーカルトなのだ。手持ちのは1999年のデジパック盤で、ボーナストラック(デモ2曲)を含む。

 で、音楽の話をすると、まぁバンド名と出身国から想像がつく通り同郷のKrisiunと同じような音楽性である。乱暴に言えば、Morbid Angelの禍々しいリフの雰囲気や華々しいギターソロを継承しつつ、彼らのリチュアル(儀式的)な雰囲気を暴虐性・攻撃性にかなり偏らせたサウンド。流麗というよりは力任せな感のある人間味のあるブラストビートが曲の突進力に大きく寄与している。#5で怪しい雰囲気を纏ったインストを挟んで、残り8曲は大体爆走している。モダナイズされカチっとしたデスメタルではなく、あくまでオールドスクールデスメタル。まぁなんというか、本当にKrisiunですわ。音がどっしりしているのが良い。

 デモ2曲は本作に収録された#1, #4のもの。どっちも言われなきゃデモってわからない程度には高品質で、本編と大差ない。録音レベルが結構違っていて、"At War"はなんだか音量は小さい。"Spawning The Rebellion"の方はデモの方がドラムが近くて生々しいので、デモ版の方がイイ説もある。不思議だねぇ。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 ギターソロの乱舞が印象に残る。激しくて良い。

4.どのような人に推奨するか

 Morbid Angelが高速になったようなオールドスクールデスメタルを求める向きに推奨いたします。