Butcher ABC / North of Hell
- アーティスト: Butcher ABC
- 出版社/メーカー: Selfmadegod
- 発売日: 2018/06/01
- メディア: CD
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日本のデスメタルバンドButcher ABC / North of Hell をレビュー。
1.作品を選んだ理由
浅草デスフェストやObliteration Records等でお世話になっている関根氏のバンド、それも初のフルアルバムということで購入いたしました。これまではEP、Splitしかなかったらしい。
2.内容
2017年、当然の如く自レーベルであるObliteration Recordsから現時点で唯一の1stフル。なぜ「肉屋さんABC」なんだろう。アルバムタイトルはSlayer "South of Heaven"の裏返したものだとどこかで見た。
1994年位から活動しているということだが、その歴史にも納得の超オールドスクールなデスメタル。浅学ながら手持ちで比較対象を挙げると、低音ドロドロデスメタル感はAutopsyの"Acts of Unspeakable"、またはCarcass "Reek of Putrefaction"を想起するが、一方でアルバム全体から感じられるノリの良さはEntombed "Clandestine"っぽいかなとも思った。
ギターはダウンチューニング感のあるベロンとした太いディストーションサウンドで、オールドスクールでどことなくキャッチーな低音リフを紡ぐ。一般的に邪悪・荘厳・猟奇的と称されるようなデスメタルと比較すると、ストレートなヘヴィメタルあるいはスラッシュメタルっぽいリフのように感じられる。ドラムはブラスト多用せずスロー~ファストなビートをたたき出すが、一部の曲に見られる16分のノリを感じるリズムが印象に残る。「どっっどたっどっ、っどったっ」「どったどっどたっ」みたいなやつね。
音もデスメタル的な圧力に優れていて、とてもよい。個人的にはベースがうねうねと良く聞こえるのが好き。あと新譜1,500円は安い。いつもありがとうございます。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
ライブで聞きたい音。