Besieged / Victims Beyond All Help
- アーティスト: Beseiged
- 出版社/メーカー: Dark Descent
- 発売日: 2013/07/09
- メディア: CD
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カナダのデス/スラッシュメタルバンドBesiegedのVictims Beyond All Help をレビュー。
1.作品を選んだ理由
ジャケットとレーベル買い。Dark Descentのロゴがあったのでデスメタルだろうなと思った。あと安かった…。
2.内容
2010年リリース、現時点で唯一の1stフル。発売元のUnspeakable Axe RecordsはDark Descent Recordsのスラッシュメタル特化のサブレーベルらしい。Besiegeは、「包囲する、取り囲む、襲う」などといった意味を持つ英単語。
これは素晴らしいスラッシュメタルですな。1曲目の冒頭から高速低音刻みリフと、ツービート主体のスラッシュドラムでトップギア。ほぼデスヴォイスの吐き捨て系ボーカルといい、硬質で黒く研ぎ澄まされたギターサウンドといい、Sepulturaの"Beneath the Remains"やKreatorの"Pleasure To Kill"あたりを思い出すが、こっちの方がより、「終始突っ走っている」感が強いかな。ただし、ブラストビートはなし。物理的ではなく体感的なスピードを高めている。
リフが非常に細かく刻まれていて、テクニカル。徹底して爆走する中、単純な刻みリフのみにとどまらずトレモロによる邪悪なメロディや、度々顔を出す速弾きギターソロでのバリエーションやリズムのアクセント(キメ)が変化をつけていてよい。部分的なスローパートはあるものの、全曲基本的に高速スラッシュ曲で駆け抜ける全32分の作品となっております。録音もよい。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★★
爆走スラッシュメタルとして非常に優れた出来。思わずいい作品に出合いました。
4.どのような人に推奨するか
先に比較対象として挙げたバンドのような攻撃性とスピード感を持ったスラッシュメタルを聞きたい人におススメ。私の手持ちは7曲入り版だが、2017年に同レーベルからEP "Besieged"の内容を含んだ全9曲の再発版があるらしいので、そっちを買った方がいいかも。