三島由紀夫・東大全共闘 / 美と共同体と東大闘争
- 作者: 三島由紀夫,東大全共闘
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2000/07/21
- メディア: 文庫
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三島由紀夫・東大全共闘 / 美と共同体と東大闘争 のレビューです。
1.作品を選んだ理由
本屋でタイトル買いに近い。
2.内容
これに関しては発売日よりも背景を語ったほうがよい。1969年5月の学生運動期に東京大学で行われた三島由紀夫と東大全共闘の討論会の記録を書籍化したもので、当時の発言がそのまま収められている。
なんだが、私にはまず全共闘がなんだかわからない。今頑張って調べてみたリンクを貼っておく。
【学生運動とは何だったのか?】簡単にわかりやすく解説!!目的や背景・その後など | 日本史事典.com
それはそれとして、ここで学生たちが吐く言葉は、彼らの主義主張と何の関連性があるのかわからない。というか、主義主張が何なのかさえわからない。それくらい観念的なことしか言っていないように思える。討論記録の後には、討論で語りつくせなかったことを双方が寄稿しているが、その寄稿文で以てさえ(いや、寄稿文の方がむしろ)何も伝わらなかった。思索して自身の哲学を持ち議論ができるということの熱量は評価できる。中身は分からない。
討論の様子がYoutubeで見つかった。映像で見ると、想像したより和やかというか、楽しそうな雰囲気である。お祭りだね。もともとの発足当初の学生運動には成し遂げたい目的・野望があったのだと思うのだけれど、ここでやっていることは何だったのかわからない。理解できないだらけで申し訳ないが、本当にわからないから仕方ない。
3.感想/評価(★の5段階)
★★---
ある程度当時の世相・背景を認識したうえで読んで、それでも多分わからない。面白くはない。記録的な価値はあるかもしれない。
4.どのような人に推奨するか
特にどうにも推奨しません。これを理解して推奨できる人は、頭脳明晰な人であるか、当事者だった人なんだろうなと思う。私はどちらでもないので…。