めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

体験記:南極観測隊と動物たちII~日本から南極に行った動物 初期観測隊と歩んだ道~(国立極地研究所 南極・北極科学館)

体験記シリーズ。東京は立川の南極・北極科学館に行きました。
なんと無料で入れるんですよ。

1.鑑賞のきっかけ

 近所になにか博物館ないかなと思って探したら立川にあったのだ。あとは、白瀬矗というキーワードで引っかかったのも理由の1つといわざるを得ない…。

2.内容

 極地研究所の一部エリアが科学館として開放されている。いずれにしても無料で入れるのだが、常設展示と企画展示があり、今回は後者の企画展が「南極観測隊と動物たち」であった。2018年冬の展示で、現時点ではすでに終了している。
 南極観測隊は1956年に始まっている。初代観測船「宗谷」には観測隊員と、橇(そり)犬としての訓練を受けた22頭の樺太犬が同上した。第二次観測隊の時は天候悪化等の理由から観測隊は現地での越冬ができず、基地に犬を残置したまま帰国することになってしまった。帰国時にものすごいバッシングを受けたようだが、一番辛かったのは生活を共にしていた隊員たちではなかろうか。
 ほぼすべての犬が鎖につながれたまま死亡あるいは首輪を抜け出して行方不明になる中、唯一生き残っていたのがタロとジロの2匹という。各犬の写真が載っているが、死ぬor行方不明だらけの隊犬写真は悲しい…。
 犬の名前が適当なのがいい。クロ・シロ・アカ・アンコ・ポチ…特に『クマ』『モク』という犬が二匹ずついたので、出身地をつけて呼び分けていたというエピソードは凄い好き。『紋別のクマ』とかめっちゃかわいいやん。
 白瀬矗についても展示資料あり。彼は南極点までは到達しなかったものの、その熱意で南極観測隊派遣の40年以上前に南緯80度まで到達している。常設展エリアとしてはその他、船の紹介や各種機関、鉱物・極地の生物・オーロラなどに関する展示があった。南極観測船の「宗谷」「ふじ」「しらせ(2代目)」「しらせ(2代目)」は覚えてしまった。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 この時は企画も良かったと思うけど、無料なのにこれだけ見られるのは素晴らしい。

4.どのような人に推奨するか

 極地にロマンを感じる人は是非。実際にいろいろな展示を見るの楽しいよ。自分じゃまず行けないしね。

Ex.ギャラリー

犬のみなさん

カワイインゴねぇ