Crucem / 3rd Demo
日本(東京)のブラックメタルバンド Crucemのデモ盤をレビュー。
1.作品を選んだ理由
2016年2月大阪のBlack Sacrifice (Mortiferaが来たとき)に見に行って、その時に確か無料で貰ったやつだと思う。その後、東京でもライブを1回見たな。ライブで初めてしったので、それがきっかけ。
2.内容
おそらく2015年のデモ。なぜおそらくなのかというと、手持ちのものはMetallumにも掲載されていないっぽいのである。曲目からすると先行でリリースされていた#1 "Buried in the Frozen Silence"に、3rd Demoの3曲をまとめた形の全19分という代物。
コールド系のメロディアスなブラックメタルをやっている。#1はブラスト・ツービートを主体としてヒンヤリとした感触のシンセサイザーが絡み、どこを切りとっても泣きのフレーズが主張する勢いのある良曲。#2 "Strength and Blood"も前曲の方向性を受け継ぐ疾走曲。#3 "Ash of the Saint"でシンセのみの静謐なインストを通じ、最終曲の#4 "Legion of Angrn Grind"に至る。こちらは3連系のミドルテンポでじわじわと進む行進曲のような感じで、繰り返される生気のないシンセサイザーのメロディやギターメロディが耳に残る。音質はやや薄く荒いが、各音は良く聞こえ渾然一体としたパワーも感じられるので、ブラックメタルとしては良いといえるもの。
3.感想/評価(★の5段階)
★★★★-
応援したいなーと思っていたのだが、けんか別れ?みたいな感じで解散状態のようです。ほぼ同じメンバーでGalga Falmulという後継バンドに取り組んでいるもよう。
4.どのような人に推奨するか
おススメしたところで入手できないが、シンセ強めもプリミティブブラック好きに推奨できるサウンド。
BandCampはあったので、貼っておきます。でもこれにも#1は収録されていない…。
crucem.bandcamp.com