めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Sargeist / Satanic Black Devotion

Satanic Black Devotion

Satanic Black Devotion

フィンランドブラックメタルバンド SargeistのSatanic Black Devotionをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 Sargeist 入門3作目。いいバンドなので見かけたら買っている。

2.内容

 2003年1stフル、Moribund Recordsからのリリース。3rd "Let The Devil In"や4th "Feeding the Crawling Shadows"との比較になるが、基本的な音楽性は初期から一貫しており、メロディたっぷりのトレモロリフと軽い音のドラムがブラストするプリミティブスタイル。メンバーも基本的に変わっていない。ボーカルは基本的にのどがつぶれそうな高音系の喚きヴォイスなのだが、#5では悲しいリフに合わせてちょっと毛色が異なる悲鳴のような負け犬ヴォイスを披露している。スウェーデンのSilencerのNattramnを想起させる悲壮で辛い声で、これが結構スゴイ。
 サウンドは3rdの音をもう少し小ぢんまりとさせた感じだが、メロディが良く聞こえてバランス良好。音楽性とメロディの質は1stから十分備えている、クオリティの高い作品です。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 3rdと同じくらいの評価。この1stと3rdが作風としては近く、4thはプリミティブ度が高くなる。なお、2nd "Disciple of the Heinous Path"は持っていないです。

4.どのような人に推奨するか

 基本的に3rdと同じ評価になるので、どっちかを先に聞いて、気に入るようであればもう1作も買うといいでしょう。両方からいずれかを選ぶのであれば、個人的には3rdからがいいと思う。