めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Yvonxhe / Multicolored Libricide EP

Multicolored Libricide

Multicolored Libricide

日本のブラックメタル Yvonxhe / Multicolored Libricide EP をレビュー。バンド名読めないけど、「いぼんくしぇ」とでも読めばいいらしい。

1.作品を選んだ理由

 2016年大阪のブラックメタルライブイベント Black Sacrificeで初めて知った。その場で物販で購入したと思う。

2.内容

 2014年EP、Zero Dimensional Recordsからのリリース。へー、Amazonでも取り扱いあるんですか。  ガッツリと太く歪んだギターがトレモロアルペジオを駆使したどこか物悲しいフレーズを紡ぎだす、メロディ要素が強めのプリミティブ且つオールドスクールスタイルのブラックメタル。この後紹介する1stアルバムよりメロディアス要素が減退していて、勢いのあるパワーリフで押しまくる#4なんかは前作では聞けなかった要素だと思う。リフやリズムにはバリエーションがあり、曲の差別化はできていてキャッチーですらある。ヴォーカルはいかにもブラックメタル的なざらついた吐き捨てヴォイス。録音も演奏もよく、プリミティブといってもポンコツ感は皆無。  特徴としては、曲がとても短い。どの曲も1分少々で終わり、EPは5曲8分。あっという間に聞き終わってしまう。別に短さにこだわりがあるわけではなく、無理に繰り返しなどを設けずあるがままに作曲をした結果こうなっている、ということらしい。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 内容はすごくいいけど、8分は短いよね。

4.どのような人に推奨するか

 ハードコアっぽい力強さを持ったプリミティブブラック好き向け?比較対象となるバンドが思いつきにくい。私はハードコア聞かないしな…