めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Blasphmachine / Salvation

Salvation

Salvation

マレーシアのデス/ブラックメタル Blasphmachine / Salvationをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 バンド名が「ぶらすふぇましーん」だしこれはイケるやろ草、と思って購入。前知識はなかったものの、果たしてその通りであった。出身のコタバルって、マレーシアの中でもシンガポール寄りじゃなくてタイ国境側に近いのね。

2.内容

 2015年リリースのEP。Dunkelheit Productionからなので、手に入りやすいのだろうか。結成が2012年らしく、現時点でフルアルバムが1枚もなく、SplitかEPのみ。
 ファットなギターサウンドで色気のない低音リフをズムズムと弾き出し、重いドラムが前のめりなブラストビートをたたき出す。これに低めの音で呪詛のように吼えるボーカルが加わるという、1st Wave Black Metalゆかりの真っ黒デスメタルでございます。この手のバンドにしては妙に音質が良く、生々しい勢いを保ち音圧があるサウンドを披露している。音楽的な比較対象としては、Archgoatや#8でカバーもしているBlack Witchery、同じアジアだとなんだろう…Heresiarchとか。とにかくそんな感じ。
 EPといいつつカバー曲含め8曲27分あるので、個人的にはアルバムとして聞いている。この界隈だとフルアルバムでも30分未満とかあるし。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★★
 何気にリピート率が高い。音質も含めバランスが良い出来。

4.どのような人に推奨するか

 比較対象に挙げたようなバンドが好きな人にはいいのでは。ただ、他の作品があまりに少数リリースすぎて全く手に入る気がしない(or CDでのリリースすらない)ので、追っかけるのは困難。