めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

The Crown / Hell Is Here

Hell Is Here

Hell Is Here

スウェーデンのメロディックデス/スラッシュメタル The Crown / Hell is Hereをレビュー。

1.作品を選んだ理由

 4thの次に購入したやつです。The Crown紹介特集。

2.内容

 1999年リリースの3rd。Metal Bladeから。2ndでやっていたスピード感あるメロデスと、4thからのデスラッシュとの中間的なサウンドで、2ndよりは攻撃性とスピード感が上がり、メロディ成分が減退した分スラッシュ的なリフが増えたように思われる。ドラムイントロから始まり抒情的なトレモロリフを紡ぐ#2は2ndっぽいし、ロックンロール的なムードのリフを持つ#5は4thの雰囲気を思わせる。#4、#11などを除くと基本的にはスラッシュビート・ブラストビートで押す疾走曲で、ボーカルもだいぶドスの効いた声になってきており前作以上にテンションが高い。
 最初にメジャーで分厚いプロダクションの4thを聞いていたので、ドラムが生っぽくポコポコしたこのアルバムのサウンドはあまり馴染めなかったのだが、改めて聞くとこれも素晴らしい。

3.感想/評価(★の5段階)

 ★★★★-
 ドラムの音の軽快さもあって、スピード感がスゴイ。全曲好きってわけではないが、印象に残っている曲は、どれも強烈。

4.どのような人に推奨するか

 メロデス好きにもデスラッシュ好きにも訴求できる要素を残したハイブリッド的な音楽なので、どちらの観点からもおススメ。The Crownとしてのデスラッシュとしての独自性が強く出てくるのはこのアルバムからなので、4th以降で入門した人もぜひ聴きましょう。