めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

池井戸潤 / オレたち花のバブル組

 

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

 

池井戸潤 / オレたち花のバブル組 のレビューです。 

 

1.作品を選んだ理由

 1作目を読んで存外面白かったため、半沢直樹シリーズ2作目として購入。

 

2.あらすじ(内容)

 2008年の作品。作品の世界観は前作同様なので省略するが、支店から本部営業部に異動した半沢が、大きな運用損を出した融資先の伊勢島ホテルの再建・金融庁検査対策などに巻き込まれ、裏に蠢く不正を暴き立てながらこれらの事件に立ち向かっていくという内容。金融庁の担当者黒崎のキャラ付け(所謂オネエ言葉)は安易というかちょっと浮いているような気もしたが、追い詰められた状況からの逆転劇は相変わらずで、面白く一気に読めた。

  

3.感想/評価

 ★★★★-

 金融庁検査っていうテーマがいいね。こんなこと会社では絶対できないなぁと思うからこそ、証拠と弁舌で相手をやりこめる半沢に痛快さを感じる。

  

4.どのような人に推奨するか

 前作「オレたちバブル入行組」が楽しく読めた方にはおススメ。ドラマ版は、前作と今作をまとめたストーリーになっているらしい。