Vorum / Poisoned Void
フィンランド自治領オーランド諸島のブラック/デスメタル Vorum / Poisoned Voidをレビュー。人口3万もいないようなところで、よくこんなバンド組めたね。なお、公用語はスウェーデン語の模様。
1.作品を選んだ理由
レーベル&ジャケ買い。Dark Descentということで、オールドスクール感のある暗いデスメタルなんだろうなと思いました。
2.内容
2013年リリースの1st。Entombedあたりを想起させるドライブ感があってわかりやすいトレモロデスメタルリフと、ブラストしつつもなんだかノリのよいドラムによって紡がれる、アンダーグラウンド感がありつつもどこかキャッチーなデスメタル。予想通り、暗いメロディを纏い湿った雰囲気を持ったオールドスクールデスメタルをやってくれている。曲もコンパクト(8曲35分)で焦点がはっきりしている。そのリフのつくりから、Incantationっぽく感じる部分もある(低音ズルズルのスローパートはないけど)。サウンドは非常にクリアながらも、先述した禍々しい雰囲気を保てており、曲を引き立てるプロダクションになっていると思います。
3.感想/評価(★の5段階評価)
★★★★-
激速ブルータルデスメタルではなく、渋いオールドスクールデスメタルとしてかなり好みの音である。結構よく聞いている。
4.作品をどのような人に推奨するか
わかりやすい北欧オールドスクールデスメタルでリフも音も魅力的なので、そういう音に興味がある人は入手して損はないと思うよ。