めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Enmity / Vomit Forth Intestinal Excrement

 

Vomit Forth Intestinal Excrement

Vomit Forth Intestinal Excrement

 

 アメリカのデスメタルバンド Enmity / Vomit Forth Intestinal Excrementをレビュー。

  

1.作品を選んだ理由

 うーん覚えてない…AVRリリースだからだったかな。

 

2.内容

    2002年リリースの1stにデモ7曲を加えたコンピレーション。BrodequinとかDevourmentoみたいなブルータルデスメタルです。ギターはもこもこと歪んだ音色で、リズムが合っているようなそうでもないような超低音リフをズンズンと刻む。もごもごと低音で蠢く中にハーモニクスをキュルキュルさせているタイプのギターパートが大半で、口ずさめるタイプのリフはなく全く覚えられない。ギターソロなども存在しません。ドラムがツーバス踏みまくりブラストしまくりで、偶にテンポを落としたパートも出てくる。ボーカルはヴィーヴィーという感じで何も聞き取れない系の超低音ガテラルボイス。リマスターによるものかわからないが、音質自体は結構クリアだが、ムチムチとした音圧と密度による音の壁はかなりの圧迫感。

 総じて各要素が極端で、視聴者フレンドリーさが全くないアンダーグラウンド感の高いブルータルデスメタル1曲1曲は2~3分と短いのだが、気づいたら次の曲に行っていて曲の切れ目もよくわからないというすさまじさ。

 デモ曲は、サウンドがちょっと薄めである以外に本編との違いはなく、本編が気に入ったなら素直に聞ける品質だと思います。

 

 3.感想/評価(★の5段階評価)

 ★★★--

 曲を認識できない状態でぼーっと聞いていると、なんか無心になれそう。

  

4.作品をどのような人に推奨するか

 メロディもわかりやすさも皆無の、唯々暴虐的なデスメタルが繰り広げられる。それがいいんだよ!というブルデスフリーク向けです。