めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

伊坂幸太郎 / 重力ピエロ

 

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

 

伊坂幸太郎 / 重力ピエロ のレビューです。

 

1.作品を選んだ理由

 最初に「ゴールデンスランバー」を読みまして、そこそこ気に入ったので。

 

2.あらすじ(内容)

 2003年の作品。主人公とその弟が、連続的に行われるグラフィティアート(落書き)と放火の謎を解いていくお話です。

 

3.感想/評価

 ★★★ーー

 数ページずつにチャプターが区切られていて、軽快に読み進められます。文体と会話が御洒落ですが、本筋に関係あるようなないような、小難しい会話をやたら兄弟がしているのは、なんか違和感がありました。ファンタジーとして読めばOK。おそらく話の核であろうミステリー部分は、主人公の職業(勤務先)とあるキャラクターが出てきた時点で先読みが出来ました。

 

4.どのような人に推奨するか

 特にミステリー度は高くないのと、題材がちょっと倫理的な意味で重めと思います。そういったテーマがOKな、青春小説的な作品が好きな人向けでしょうかね。