めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

松橋良紀 / 何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール

 

松橋良紀 / 何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール のレビューです。

 

1.作品を選んだ理由

 中古で見かけてなんとなく。自分は雑談へたくそなので。

 

2.あらすじ(内容)

 2013年の作品。文庫向けに書き下ろし。雑談の目的、進め方、思考方法などが紹介される。「雑談が得意か?」と質問されると計7割は得意ではないとの回答であったらしい。実践しやすく単純な技術が多いが、それが実践できていることはすくないということなのだろう。参考にできる。

 技術面としては、「相手に話させる・聞き上手になる」方向が多く、自分自身が話すこと・自身のことを話すことをあまり是としていない。この本では技術を実践した結果相手が気持ちよく話してくれる!という成功例が良く出てくるのだが、この本を参考にした雑談下手が二人揃ったら会話が進まなそう。そういう意味では「自身の話し方」について述べられている雑談のコツ:質問を交えながら話すことで相手を強制的に会話に参加させる、は重要だと感じた。

 雑談のテーマ例を見て思ったけど、ベースとして知識(準備)が必要なのだなとも。旬の食べ物、芸能ニュース等、ネタになるものを仕入れることが大事というのは全くその通り。

 

3.感想/評価

 ★★★-ー

 ページ数は少なく、行間文字間も広いので、1時間くらいで読めます。

 なお、作中に登場する「完璧主義診断」が結構あてはまっててワロタ… 

 

4.どのような人に推奨するか

 雑談に苦しむ私のような陰の者は読んでみてもいいかもしれないが、聞き上手になる方向性が強めなので、そもそも「自分の話をできるようになりたい」という人には合わないかも。