めたすらいむの舟

メタル/書評を通じて、ものを書く練習を行っています。原則平日朝更新予定。なお、推理\ミステリ小説のネタバレは書きません。

Revenge / Triumph.Genocide.Antichrist

 

 

Triumph.Genocide.Antichrist [Explicit]

Triumph.Genocide.Antichrist [Explicit]

 

 カナダのウォーブラック、RevengeのTriumph.Genocide.Antichristをレビュー。

 

1.作品を選んだ理由

    ウォーブラックというジャンルを知ったあたりで、Conquerorという伝説的なバンドがいるらしい、そのバンドにいたJ.Read<Dr>のバンドらしい、ということで。

 

2.内容

    Blashemyの如く。ドラムはRaw(生っぽい)な音でひたすらブラストする。J.Read氏のリズムが合っているのか合っていないのかよくわからないヤケクソ気味なドラムワークが疾走感・圧迫感を生み出している。ギターはメロディや刻みのないグラインドコア的低音リフを連発する。ギタースクラッチがよく聞こえる。ヴォーカルはデスヴォイスではあるのだが、どちらかといえばブラックメタル的?デスメタル的なディープなデスヴォイスではなく、喚き散らす感じ。たまに低音系デスヴォイスとハモったりする。忘れた頃にキュルキュルとしたギターソロが切り込んでくるが、やはりメロディアスさはかけらもない。

 とにかく全編通してハイテンションで突っ走っている。音質は、音楽性に対して合っているという意味でとてもよい(ギターが少し聞こえづらいかな?)が、クリアで機械的なブルータルデスとは全く違う。なお、これは1stらしいがジャケット・ブックレットのコンセプトは後発のアルバムも含め非常に統一感があり、そこも評価点。

3.感想/評価(★の5段階評価)

    ★★★--

  曲単位では最早聞いていないが、 結構ツボにハマる音楽をやってくれている。全34分というコンパクトさもあり、聞く頻度は高い。

 

4.作品をどのような人に推奨するか

 前のめりで崩壊気味・暴虐的なデス・ブラックメタルを求める方。Blasphemyが好きな方。